静岡不動産相続センターキャラクターふじくん

相続って言葉は聞いたことあるけど、どういうことなんだろう?

相続税の計算方法

ふじくん

「相続税について段々わかってきたんだけど、
そもそも相続税って一体いくら払えばいいの?」

おや、ちょっと難しい話になってきたね。
相続税の計算は実はそんなに簡単なものじゃないんだ。
大まかな流れだけでもわかってもらえればいいよ。

それでは説明するね。
まず、相続税の計算の仕組みは以下のように3段階になっているんだ。
第1段階 課税価格の計算
第2段階 相続税の総額の計算
第3段階 各人の相続税額の計算

順番に説明していくね。

課税価格の計算

課税価格とは、相続税がかかる金額のことだよ。
課税価格は以下のように計算するよ。

[① 本来の相続財産]+[② みなし相続財産]+[③ 生前3年以内に贈与でもらった財産]?[④ 非課税財産]?[⑤ 債務控除]= ⑥ 課税価格

① 本来の相続財産
相続や遺贈によってもらった被相続人所有の財産

② みなし相続財産
被相続人が保険料を支払っていた生命保険金、死亡退職金

③ 生前3年以内に贈与でもらった財産(どんな財産にかかるの?を参照)
亡くなる日前3年以内に被相続人からもらった財産

④ 非課税財産
相続や遺贈によってもらったお墓・仏壇・生命保険や死亡退職金の一部

⑤ 債務控除
被相続人の債務、被相続人にかかる葬式費用

⑥ 課税価格
相続や遺贈によって財産をもらった人の「相続税がかかる金額」

オレンジハウススタッフ


ふじくん

「え、ちょっと待って。そもそも財産の計算ってどうやるの?
それがわからないと計算できないよ」

実は土地や建物などはいくらで評価するか、とても難しいんだ。
だから相続税の取り扱いでは、それを評価する基準を設けているんだよ。それが相続税評価額 というもので、それをもとに計算するんだ。

相続税の総額の計算

さて、課税価格の合計額がわかったので、次は相続税の総額の計算をするよ。
まず、課税価格の合計額から基礎控除額をマイナスするんだ。
基礎控除額は相続税ってなに?で触れた公式を使った額だよ。

<基礎控除額>
5,000万円+(1,000万円×相続人の数)

課税価格の合計額から基礎控除額をマイナスして出た値を課税遺産総額というよ。

次に、相続人が法定相続分どおりに財産をもらったと仮定した金額(仮定計算の金額)を計算します。 法定相続分は「相続の分配は?」で説明しているから読み返してみてね。

ここで出た税額に相続税の速算表の税率をかけて、それぞれを合計したものが相続税の総額だよ。

<相続税の速算表>

仮定計算の金額

税 率

控除額

1,000万円以下

10%

1,000万円?3,000万円

15%

50万円

3,000万円?5,000万円

20%

200万円

5,000万円?10,000万円

30%

700万円

10,000万円?30,000万円

40%

1,700万円

30,000万円以上

50%

4,700万円

<計算例>仮定計算の金額が15,000万円の場合
15,000万円×40%-1,700万円=4,300万円


各人の相続税額の計算

相続税の総額が出たら、そこから各人が支払う相続税の計算に入るよ。
各人が支払う相続税額は、相続税の総額を、各人がもらった財産の割合によって按分して計算するんだ。
相続税の総額×もらった財産の割合=各人の相続税額
もらった財産の割合は、
その人の課税価格÷課税価格の合計額で計算できるよ。
オレンジハウススタッフ



ふじくん

「ちょっとやっぱり難しい気がするなぁ」


オレンジハウススタッフ
これで一人あたりの相続税の支払額が算出できたね。
だけど、これが必ずしも実際の相続税額になるかというと、そうならないケースもあるんだ。
他にもいろいろな条件が重なったりするからね。
ちゃんとした金額を計算したい場合は専門家に相談するのをオススメするよ。

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